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ディスコグラフィ - アルバム - 4th テレストレ

Discografia - Album - Terrestre 

Terrestre

「テレストレ」ジャケット

ビュレット データ

タイトル ビュレットTERRESTRE
発表 ビュレット2005年4月22日
レーベル/発売 ビュレットVirgin/EMI
フォーマット ビュレット1CD

ビュレット トラックリスト

  1. Corpo a corpo
  2. Ratto
  3. Vita d'altri
  4. Abitudine
  5. Gasoline
  6. Incantevole
  7. L'Odore
  8. Alba a quattro corsie
  9. Salto nel vuoto
  10. Giorni a perdere
  11. Amantide
  12. Terrestre
  13. Le serpi
  14. Dormi

ビュレット クレジット抜粋

プロデュース ビュレット Max Casacci & Subsonica
レコーディング ビュレットMax Casacci & Condimix, Casasonica (Turin, Italy) (ストリングスとブラスのパートを除く)
ストリングス、ブラス - Marco Capaccioni, Jungle Sound (Milan, Italy) & Casasonica (Turin, Italy)
ミキシング ビュレットDave Pemberton, Forward Studio (Grottaferrata (Roma), Italy)
マスタリング ビュレットKevin Metcalfe, Soundmasters (London, UK)
 

ビュレット プロフィール

ビュレットDVD「Extra-Terrestre」付のディジパックバージョンも同時発売。
ビュレット2005年4月22日の発売後第2週目に、イタリアの公式セールスチャートで1位
ビュレット2005年6月、プラチナディスク獲得
ビュレット日本では2005年12月に発売になったゲーム、FIFA 06 に 1. Corpo a corpo が使用されている。。

ビュレット レビュー抜粋

ビュレット イル・ムッキオ・セルヴァッジョ (音楽系誌)
“音作りの最新技術にこだわらない、今回のスブソニカの地球人的賭けは、最低でもアーティスティックな面において既に勝利している。” (Terrestre は、地球人、地上のなどの意)
ビュレット ライブ・ロック (音楽情報サイト)
“イタリアン・ロック界の新たな扉を開く鍵という存在の他に、何年か前から多くのミュージック・グループの活動基準点を象徴してきたスブソニカ。そしてトリノ出身の5人組は、よりオリジナルで刺激的な現代のバンドだということを「テレストレ」で再度実証する。”
ビュレット ムズィカ・エ・ディスキ (音楽業界誌)
“抗いがたい、しかし成熟し洗練されてもいる彼らのロック的ヴィジョンの中で、頑固なまでに筋の通った14曲だ。この14のタイトルの中に手抜きは少しもない。”
ビュレット ヴァーチャル・ミラノ (ミラノ、エンタテイメント情報サイト)
“ホンモノのミュージシャンはキミを驚かすことができる。 ... まさに驚きなのは「テレストレ」、お待ちかねのスブソニカのニューアルバムは、あっという間にセールスチャートの一番ホットなポジションに到達した。これは、イタリア人もちゃらちゃらした歌ばっかり聴いてるわけじゃない、という証明だ。”

TERRESTRE スブソニカによる解説 (プレゼンテーション)



5人の宇宙飛行士の大気圏内への帰還。彼らの歴史始まって以来の長い休止期間の後に、共に演奏するために帰ってきた。共に響きあうがままの楽器を。

ソフト、サンプラー、シーケンサーなどの装備一式は、ほぼ完全に傍らに打ち捨てられ、「テレストレ」におけるスブソニカは、彼らのより本能的な電気的次元の周辺で新しい作品を構築する。すべてがなんとなく予想されるものであり、思いがけず現れるものはない。これら14のトラックの中にスブソニカ世界のすべてがある。リズムのバイタリティととボーカルが実験音楽的なテイストで編合わされたかのようなブレンド、エネルギッシュなサウンドとサバーバンの美学。が、ほかにも実にたくさんのものがある。

エレクトロニカであり続けることとロック的傾向のバランスを常に支配していた規則は、アドリブを重視した曲において完全に破壊されている。(アビトゥディネ、ガソリン) また、いつにないインストゥルメンタルの情景に(テレストレ)、オーケストレーションの奔流に(レ・セルピ)、そしてアコースティックへの逸脱に(ドルミ)出会う。これらスブソニカ世界のテレストレ的ミューテーションの中にはプログレッシブ・ロックを思わせるものがあるが、われわれが生きるのは2005年だ。また、サムエルの熱く、シンコペーションされたボーカルは輝かしいジャマイカンミュージックの影響を強く受けており、ディストーションのきいたギターの壁の上でシャウトすることもあれば(ロドーレ)、繊細なサウンドにのってささやくこともある。(ドルミ、インカンテーヴォレ)

このアルバム、1時間と少しの音楽は、スブソニカがこの10年近いストーリーのなかでクリエイトしてきたサウンドのすべての陰影をたどる完全な軌道を巡りきる。これは決して注意力が低下することのない旅だ。


CORPO A CORPO (コルポ・ア・コルポ)

ラガマフィンをベースにした、剥き出しの神経のままで噛み砕くように歌う激しい告発。肉体(=corpo、コルポ)は、いまや比較対照の基準、強奪の戦場、そして世界を苦痛と富裕の半球に分断する、侵略された限界。それは新たな隷属状態を、臓器売買の闇市場を、戦争という新たな宗教のことを訴えているのかもしれない。

RATTO (ラット)

ラット(=ratto、ねずみ)は都市に生きるとあるタイプの若者。そこで生まれ育ち、苦しんだ過去もありながら迷いから解き放たれ、誰の世話にもならず、音楽を力に地に足をつけて生きている。ベースの刻むビートに乗った、複雑でリズミックなボーカルラインは、突然襲うエレクトリックの連射攻撃に歩みを止める。やがて絶品のリフレインを通り抜けてインストゥルメンタルの爆発がやってくる。あの時代のキーボードのアナログサウンドと、荒々しいギターとが交錯するところだ。スタイルとオリジナリティという点で野心的な挑戦を試みた曲。

VITA D'ALTRI (ヴィータ・ダルトリ)

もうひとつのパーソナリティが、ここでは女性として登場する。永遠に待ち続けるような、また、別の人生や他人と比較しなければ生きていけない感覚といった雰囲気を持つ、とある静かな失望。他人の人生(=vita d'altri、 ヴィータ・ダルトリ)、まさにそのとおり。エレクトリックとアコースティックのギターが、移り行くリズムにのった澄んだシンセサイザーのサウンドと練り合わせられながら駆けてゆく。ドラムは、風が吹きすさぶようなメランコリックなリフレインのなかに、突風さながらの激しい連打を織り込んでいる。

ABITUDINE (アビトゥディネ)

アルバムのリリースに先立って発表された招待状ともいうべき曲。エレクトリックなテイストが特に目立った曲だが、アルバム「テレストレ」の陰影の豊かさをも端的に表現している。インストゥルメンタルのコーダ部分は8分の9拍子で、はるかかなたのプログレッシブ・ロックの影響を感じさせる。というか、趣くままに演奏し、型破りでありたいだけなのかもしれない。

GASOLINE (ガソリン)

スブソニカのオフィシャルなディスクにおける初めての英語の曲。インターナショナルシーンと正面から向かい合う。エレクトロニックな音響系とサンドストームのようなサウンドの間で粘り強く響くベースに支えられた、ボーカルとエレキギターのヒプノティックなユニゾンの上に、循環和音のストラクチャーが広がっていく。歌詞は砂を噛むようで、またそれは曲の中心部分の、どう考えてもドラムソロにしか思えないインストゥルメンタルと同じく、幻覚さながらだ。2005年という日付のイタリアンポップスのディスクにしては、かなり異質な雰囲気。力強いキーボードのリフは70年代のヴァイニルのほこりの中からあふれ出てくるようだ。

INCANTEVOLE (インカンテーヴォレ)

眠たげな午後にぴったりでロマンティックな一曲。曲作りのセッションのため、とある田舎屋にこもっていたとき、バンドはその孤独な状態を打開しようと土曜の夜のパーティを企画した。それは、翌日ソファとカーペットの上で二日酔いに苦しむという打撃を与える、週末ならぬ終末パーティーだった。こんなとんでもない日曜日に“インカンテーヴォレ”は制作された。最初に思いついた、速くても20bmpまで落ち込む速度と、怠惰な雰囲気のなかで、それはひどい頭痛にうめく友人たちとより快適にすごそうと一面に満ちていたなんともいえないニュアンスとをまず尊重している。続いて、柔らかくゆらゆらとした、ほとんどアンビエント系の音のテクスチャーにオーケストレーションが付け加えられた。スネアの上に金属製のプレートをのせたドラムのサウンドは華奢なものになっている。最後のリフレインではTシャツをのせてボリュームをおとしている。

L'ODORE (ロドーレ)

この新しいアルバムのためのセッションで、初めにできあがった曲のうちのひとつ。アンプのボリュームを上げたい欲求と、ライブでダイレクトに演奏したい欲求とがありありと見てとれる。肉体謳歌的な歌詞は、サウンドのバイタリティを反映している。アルバム全体をロックの括弧でくくらなければならないのだが、明らかに最もロックな曲だ。

ALBA A QUATTRO CORSIE (アルバ・ア・クワトロ・コルスィエ)

過去にあった曲“ヌヴォレ・ラピデ”の延長線上にある曲と言えるかもしれない。エレクトロニカと張りあう時のロックに特徴的なのぞき見趣味ではなく、DJ的なアプローチで演奏された4つ打ちベースドラムが聴けるテクノナンバー。バンドのメンバーの中には、すでに二人も現役ヴァイニル回しがいるが、三人目のDJが誕生しそうだ。(訳注: スブソニカの現役DJは、サムエルとブースタ。三人目とはニンジャのこと。)“アルバ・ア・クワトロ・コルスィエ”では、もう一歩先へ進み、実はプログラミングされたイントロ以外において、なんでも聴くことができる。エレクトリックピアノ、フェンダー・ローズからティンパニー、タンバリン、ツインネック・ギター、明らかにそれとわかるピックで弾くベースまで、すべてがトラッドなロックの楽器で演奏される。そして、紛れもない主役はドラムだ。この曲はヒプノティックに歌われ、夜の力強さを持ち、再び型破りだ。

SALTO NEL VUOTO (サルト・ネル・ヴオト)

勇気の歌、あるいは、すべてがもはや定められており、変化のしようがなく、逃れようがないように思われる慣れ親しんだ日常における悲劇的な勇気の欠如の歌。ここで雰囲気はよりエレクトロニカになり、ほとんど純粋だ。ベースは深く脈打ち、エレキギターは反響させられており、ボーカルの響きはレゲエのニュアンスに近い。スブソニカのどのアルバムにも周期的にしばしば登場するサウンドだ。しかしリズムは変拍子を含んでいる。リフレインのところだけが、落ち着きなくゆがんだ8分の7拍子にたたき直されている。

GIORNI A PERDERE (ジョルニ・ア・ペルデレ)

ビートは再び、ほとんどドラムンベースの脈動をたたき出すアクセルを開けるのだが、エレキギター、ひずんだボーカル、ナーヴァスなシンセが背景を描き変えてゆく。いつものように道、夜、いつものように身近で起こったこと、見たこと。あいまいな夢のようなさまざまな登場人物、いつも教訓的というわけではない習慣。しかし道徳的なことをここから読み取るわけではない、ただ読む、それだけだ。登場人物はそれぞれのストリーをひとり物語る。

AMANTIDE (アマンティデ)

レゲエというものを宇宙空間にある衛星から撮影することができたらこんな風だろう、というような、かなたにレゲエの存在を感じさせるリズムの上にくり広げられる、鮮明なシンセサイザーのサウンド。ベースはメタリックな音色を持ち、ドラムはほとんどつぶれたような響きだ。これはひどくゆるめたチューニングによる。ギターは、アルバムの中で最もメロディアスな曲のひとつのテンションをあげながら、コントラストを創り出しながら、まさにメロディーそのものをおびやかすという任務を遂行してゆく。タイトル(訳注: amantide=amante(愛人)+mantide(かまきり))は歌われる主題をとてもよく表現している。そう、このアルバム「テレストレ」のなかに出てくるのは、虫、大洋、空、草原、ぬかるみ、炎、風、砂、川、星、蛇...。

TERRESTRE (テレストレ)

同じように衛星からのアングルを保ちながら、地球の(=terrestre テレストレ) 表面の一部分をフレームに収めてみる。それは物静かな音の中で拡大され誇張されている。アルバムジャケットに使われた写真と同じようなものだ。それは長時間露光で強引に浮かび上がらせたヴァーチャルな昼のイメージで、実はまったくの夜の風景を何枚かずらして並べたものだ。このディスクの中で唯一のインストゥルメンタル曲は、静寂から奪った不安定な音、かすかなざわつき、小さな雑音などでできている。バンドは夏の間にディラテーションとアンビエントサウンドの実験を長時間にわたって行う機会があった。しかしこれはまた別の話なのだが。

LE SERPI (レ・セルピ)

アルバムの最も内面的な部分である終盤に至る前に、前のインストゥルメンタル曲が音の混雑を緩和してくれる。“ヴィータ・ダルトリ”、“アマンティデ”と共に、“レ・セルピ”は、いまやバンドの伝統である詩人ルカ・ラガニンとのコラボレーションだ。歌詞と、サウンド、そしてオーケストレーションの中でドラマチックなテンションが高められている、暗く殺伐とした曲。リズムは紛うことなくスブソニカのそれだが、ボーカル、そしてアコースティックとエレクトリックの12弦ギターの絡み合いは、過去に試されたことのない雰囲気をあらわにする。こういった類いの永遠の祈りが続く夜の深みを、毒を撒き散らすようなダブが際立たせている。

DORMI (ドルミ)

奥底を流れる軽やかな音響系のサウンドに心地よく揺すられ、大空の下で歌われる子守唄は、ひそやかな羽音のような趣になる。衛星が通りかかり、高圧線の鉄塔と電線が横切る、眠りについた都市郊外の草原をフレームに収める。この草原は、世の中で一番古くからささやかれている類いのことばが横切っているばかりではない。


テレストレ - それは民族や国境というコンセプトを考慮するために立ち止まることすらしない本能。

テレストレ - それはアルバムジャケットに見る都市郊外のドルメン、フィルムに長時間露光をかけることで夜から奪い取ったもの。

テレストレ - それは地上に住まう者たちの人間性の、調和の、感受性のグレードを指し示すパラメータ。

地球人とは、アルバムのなかに綴られたことばによって命を吹き込まれたパーソナリティーでもある。決して定まることのない人物像、それはしばしば優柔不断で、なんとなく失望したような印象、どこか不確実な自覚を持ったキャラクターだ。本当の、現実の地球人。

テレストレ - それは地球の人々、本当の地球人があたりまえに愛する音楽。


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