
肉体。映像作家にとってすばらしいテーマだ。
肉体を、さまざまな肉体を描くビデオクリップ。デフォルメされたさまざまな肉体を、疑いなく形態学的なデフォルメを描くビデオクリップ。しかしそれは同時に、そして特に、入れ物であり、魂の包みである人間の肉体を持つ、われわれすべてのメンタルなイメージのデフォルメ。魂、そう、たとえ魂であっても、それは肉でできたシェルの内なるもの。
リアルでありながらデフォルメされた顔、タトゥーを介しての皮膚の変化。全身がタトゥーで覆われた男。彩られうごめく皮膚でできた服。映像によるヴァーチャルなタトゥー、はかなく消えてゆくタトゥー。「人間らしくあれ!」と、命令形。
低予算のビデオクリップ。まさにそのために、宣伝に関わるしがらみからも、見栄えよく上塗りされることからも免れている。シンプルな短いフィルム、しかしたくさんの意味合いがあふれる。肉体の上を行進して行くサブリミナルな戦争、戦闘、病、ウイルス、セックス、死、生まれたばかりの、または生まれようとする肉体の命。それでも、ほとんど滑稽なまでにすべてが明るく鮮明だ。突然変異体は男の、そして女の肉体を持ち、体毛は動物的でもあり人間的でもある。
われわれはよく形ある容器のことや、自分そのものを託すような抑えがたい欲求を忘れがちだ。理性的であろうとすることで、衣服で、メンタルなドレスで、ほとんど常にかき消されてしまう本能。頭脳と肉体の、理性と本能の往年の葛藤。
そのビデオクリップは古い畜殺場の鉄の鉤とタイルの間で、ある日撮影された。今は汚れひとつなく、空っぽだ。
ルカ・パストーレ